TATAMIBERI

髙田織物の畳縁について

畳縁の新しい魅力

畳縁は世界に類のない貴重な織物です。
日本固有の文化を継承しつつ、近年はハンドメイドの素材として注目されています。
倉敷発の日本製畳縁、Made in Japanが新しい!

「畳縁」って?

畳縁(たたみべり)は、畳の縁(ふち)についている帯状の布のことで、畳を保護して耐久性を高める役割があります。はじまりは、綿の無地縁で実用性を重視したものでしたが、時代とともに進化し、無地から紋縁(柄模様)、綿から化学繊維へと大きく変化しました。技術の進歩により、現在では化学繊維による発色のいいカラフルな糸を使い、職人の技術・織りにこだわる精神・伝統を守りながら、装飾性に富んだ新しい畳縁が生まれています。

畳縁はこうやって作られている!

畳縁はこうやって作られている!
倉敷市児島の名産であった真田紐(細巾織物)からはじまり、1920年代以降は、その技術を生かして畳縁が織られるようになりました。現在の主な素材は、合成繊維(ポリエチレン糸、ポリプロピレン糸、ポリエステル糸など)と自然素材(綿糸や麻糸など)が挙げられます。

畳縁の全国生産No.1は?

畳縁生産の全国シェア80%を占めるのは、岡山県倉敷市児島。かつては吉備の児島として瀬戸内海に浮かぶ、日本で9番目に誕生した島でした。1618年に本州と陸続きになり、塩分濃度の高い土地に適した綿が栽培されるようになったことから綿織物が盛んに作られるようになりました。ここ児島は畳縁の生産のほか、日本ではじめて国産ジーンズを作ったり、学生服、帆布の全国生産70%など、「繊維のまち児島」として発展を遂げています。

風合いを大切にした自然素材

加工前の綿糸は切れやすいため、糊付け→毛羽取り→蝋引き→ブラッシング加工(艶出し・乾燥)といくつもの工程を踏んで、艶付け綿糸として織機にかけられます。化学繊維よりも少し高価ですが、この手間をかけることで、強度が増し、自然素材の独特の風合いを楽しむことができます。

デザインは無限大

素材や色を巧みに組み合わせることで、デザインは無限に広がります。定番の無地、伝統を重んじる和の文様をはじめ、化学繊維の導入による発色のいいカラフルな配色も魅力の一つ。斬新なデザインやお気に入りの色柄に出合えるかもしれません。

畳縁を世界に向けて

畳縁日本国内シェアNO.1の弊社は、畳以外の需要を創出し普及させることを目指して、世界初の工場直営の畳縁専門店「TATAMI-BERI FACTORY SHOP FLAT」を2014年5月にオープン。以来、「TATAMI-BERI FACTORY SHOP FLAT」では、実際に使われている1000種類を超える畳縁を、直接見て触れる事ができ、工場のスタッフがプロの視点で丁寧に素材を説明します。

畳縁に関心がなかった方々も、創作意欲をかきたてられるはずです。また、古くから繊維産業で栄えた倉敷市児島は、学生服や国産ジーンズの生産が盛んで、畳縁もまた全国生産の80%以上を誇る産地として注目を集めています。産地の歴史と共に、畳縁の魅力と可能性を世界に向けて発信します。