高田織物株式会社のある倉敷市児島には「児島三白」という言葉があります。かつての児島の産業を支えた3つの柱を指します。ひとつめの白は「塩」。瀬戸内海に面した児島は古くから塩業が盛んで、沿岸には広大な塩田が広がっていました。ふたつめの白は「いかなご」です。児島でもっとも漁業が盛んな下津井地方では、大量のいかなどがキラキラと白い腹を見せる光景があちこちで見られました。そして3つめの白が「綿」です。現在の児島の地場産業である繊維産業は、江戸時代中期に始まった綿の栽培を起源としているのです。

<Kojima-beri(児島縁)>のシンボルマークの、真っ白な3 つの柱はこの「児島三白」を表現しています。左の破線の柱は児島の畳縁産業の発祥でもある綿を表しており、マーク下の丸みのあるイエローの部分は、穏やかな瀬戸内海から上る朝陽と、同時に児島の恵み豊かな大地を意味しています。